2010年9月29日水曜日

日西社会保険協定がやっと締結されたようです

今にも締結されそうで伸び伸びになっていた日西社会保険協定が、やっと締結したようです。
ずっと気になっていたのです。発効は今年の12月1日となっています。
1年前にスペイン側の先走りがあって、「締結されました」「実はまだでした」と、振り回された経緯がありますが、今度は本当のようです。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000o8hr.html

スペインで年金の受給資格を得るためには、スペインで社会保険を最低15年払わなければならないのですが、この協定によって、日本での社会保険支払い年数と合算をして15年になれば、スペインでの年金の受給資格が得られるようになります。
(ただし、同時期にスペインと日本で支払われている期間のダブルカウントはされません)
また日本から派遣される駐在員の場合、派遣期間が5年以内であれば、日本でのみ社会保険の支払いが義務付けられます。
目的は、主に企業の駐在員のスペインでの社会保険支払い損や、企業の負担軽減ですが、その他のスペイン在住日本人にもメリットがあります。
例えば、スペインで社会保険を10年間支払ったのに、15年には足らないので受給資格がないとあきらめていた方も、日本で5年払っていれば通算15年。受給資格が得られるわけですから。

日本で支払われた年金をチェックされてますか。スペインに長く在住されている方で、年金番号も履歴もわからなくなっている方が多いようです。帰国時に確認されることをおすすめします。
ちなみにこのページでは、年金の受取り見込み額の試算ができます。

http://www4.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/index2.htm

スペインでは毎年社会保険局から、社会保険支払い履歴(BASES DE COTIZACIÓN)が自宅あてに郵送されています。社会保険を支払ったのに受け取ったことがない場合は、社会保険事務所で要確認!です。