2008年5月11日日曜日

Bicing イン バルセロナ 




バルセロナが長期的に掲げる目標は、車の走らない夢の街。車の締め出しに精を出している。

そして遂に、Bicing なるもが登場した。
街角のいたるところで目にする、赤白自転車のステーション。
我家の前にも、自転車30台のステーションが設置されたので、これを機に、インターネットで登録してみた。http://www.bicing.com/

登録方法は簡単。インターネット、もしくは Pl. Carles Pi i Sunyer, 8-10 のオフィスに出向いて登録出来る。ただし何れの方法も会費や延長料金はクレジットカードから引き落とされるため、クレジットカードの番号が必要となる。資格は、16歳以上。
登録後3週間位で、郵送でカードが自宅に届く。WEBページに入って、届いたカードを有効にすると、晴れてBicingの仲間入りとなる。

会費は、年間24ユーロ。
上手に使えば、費用はこれだけで、1年間乗り放題だが、いろいろ条件がついている。

1回の無料の使用時間は30分なので、それ以上どこのステーションにも返さず乗り続けると、追加料金(30分毎に30センティモ)を自動引き落としされる仕組みになっている。
追加料金を覚悟で乗り続けるにしても、最長2時間までしか利用できない。
万が一、2時間以上乗ってしまうと、2時間以降は、1時間毎に3ユーロの罰金が課される。
そして24時間返さなければ、罰金150ユーロ!
一度ステーションに返すと、次の使用まで10分待たなければ使えないようになっている。

-例えば-
30分直前で、どこかのステーションに一旦自転車を返し、10分待てばまた自転車を借りられるから、返して10分待ちを繰り返せば、追加料金なしで1日中だって乗れるわけ。

さて、使い方はいたって簡単。
カードをプレートにかざすと、1台の自転車のロックが解除され、指定されたナンバーの自転車を抜き取るだけ。 目的地まで走って、その近くのステーションに返す。 ステーションは無人だが、自転車に突起部分がり、抜いたり入れたりするだけで、自動的にロックが作動する仕組みだ。 結果!思ったより重宝している。 自分の自転車だと、盗難、駐車方法とかが心配だし、乗り捨てて地下鉄に乗り換えるなんてことも出来ない。タイヤに空気を入れたりのメンテも必要だが、bicingはその必要がない。

問題がないわけではない。
乗り始めてみると、変速のレバーがこわれていたり、 サドルの高さ調節が出来なかったり..ということはしょっちゅうだ。
でもここで慌てず、速やかに返却してもう一度借りなおせばいいのだ。もたもたしていると10分待ちになってしまうので、あくまでも速やかに。

そして、要注意は返却時のランプ確認。
ステーションの自転車を出し入れする部分には、番号とランプがついている。
空の時は緑。自転車が入っている状態では赤になる。
よって、返却する際は、空のところに返すのだが、必ずランプが緑になっていることを確認する。
自転車を差し込むとランプが点滅し赤に変わる。

ごく稀にだが、ロックのかからない出し入れ口があり、ランプはずっと緑のまま。
ランプの色を確認せずに、返したつもりになっていると大変だ。
ロックがかかっていないのだから、泥棒に持っていかれる可能性があるが、この場合いくら返却したと主張しても証拠が無いのだから、当然ランプの確認をしなかった貴方が責任を追わなければならい。ということは150ユーロの罰金は必至だ。

ステーションが満車の状態で、返却できないことがある。
その場合は、プレートにカードをかざすと、近くのステーションが表示される。
とにかく困った時は、すぐにカードに書かれているお助けTELに電話をすることをお勧めする。
自転車と、カードはオンラインで管理されているので、迅速な対応だ。

Bicing はあくまでも、バルセロナ市内のちょっとした移動のための足。ツーリスト用として設定されていない。
徒歩だと30分かかるところを10分でBicing。そういう使い方が便利だ。

上手に使えば、エコロジー、エコノミー、そして何よりヘルシー!!!