2012年2月21日火曜日

年金-大切な「カラ期間」の話

保険アドバイザーの立場上、年金については情報を集めるようにしています。
先日も日本の年金について話をしていたところ、「カラ期間」(正しくは合算対象期間)についてご存知ない方が意外と多いことを知りました。
この「カラ期間」、私たちのように海外在住者にとっては年金を受け取るための大切な救済措置なのです。

by Mietaro

日本の年金を受給するためには年金に25年間加入していなければならないことは、皆さんご存知だと思います。


例えば日本で数年加入したけれど、その後スペインに移住してスペインでは社会保険を払ったことがない場合、
「日西社会保険協定が締結されたけど、スペインでは社会保険を払ったことがないし、日本の年金がもらえるわけないわー。」とあきらめていませんか。

もらえる可能性大いにありますよ!!

日本国籍を持っていれば、日西社会保障協定による期間通算をしなくても、
『日本での加入期間』 + 『海外で暮らしていた期間』 ≧ 25年であれば、日本の年金の受給資格を満たしていることになるのです(但し重複期間はダブルカウントされません)。
海外在住期間を証明するには、現地の日本大使館に在留届が出ていることが必要です。

暗~いビデオですが、「カラ期間」をていねいに説明されていますので、お暇な方、じゃなくてお時間のある方はどうぞ。
http://youtu.be/fuXc89G1aYU

それでは日本で年金加入をしていた人がスペインで年金加入(=社会保険支払い)をした場合は、受給資格を得るために「日西社会保険協定」と「カラ期間」のどちらを使うの?という疑問が出てきます。
日本国籍がある場合は、「カラ期間」を使ったほうが手続きが簡単です。
受給額計算にはどちらを選んでも影響はありません。
「日西社会保険協定」を使って手続きをすすめると、日本からスペインにスペインでの社会保険加入期間などの照会をしなければなりませんから、どれだけ時間がかかるかということは想像できますものね。

まずは、スペインの日本大使館(または領事館)に在留届をきちんと出しておきましょう!!



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