2012年5月13日日曜日

マリーカルメンとバカ息子

スペインの若者の失業率は50%を超えました。
勉強も仕事もしていない若者が"ni-ni"( ni estudiar ni trabajar)と呼ばれ始めて3年以上たちますが、ni-niは増えるばかりの憂慮すべき状況です。
息子たちに「勉強しないのなら、さっさと仕事をして独立せんかい!」と啖呵を切りたいところですが、仕事がないんですものね。厳しい時代です。


つい最近、新聞で紹介されていた話題のビデオです。
バルセロナ郊外の工業の町Moncada i Reixac出身RUMBA CATALANAのグループ
LA PEGATINAが歌う、Maricarmen。
スペインの典型的なお母さんタイプの、主演のマリーカルメンさんは、アルメリアの村のオリーブオイルの社長さん。
お色気も体力もあって、息子を溺愛していそうな、はまり役のお母さんです。





Mari Carmen, Mari Carmen, tu hijo está en el afterhour

Tú no lo sabes, tú no lo sabes
Tu hijo es el último en salir de todas las raves

No hay bar que por bien no venga
Ni madre que lo detenga
Sólo queda una explicación
Para este descontrooooool
Tu hijo es un cabrón

Tú no lo sabes, tú no lo sabes
Tu hijo es el último en salir de todas las raves

ヒットしている理由がわかる気がします。


「あんたのバカ息子が夜のRAVE(音楽パーティー)から一番最後に出てくるってことを知らんやろ。」というフレーズが繰り返されるだけの単純な歌で、ni-niのバカ息子とそんな息子を溺愛する母親の、悲しくも美しい(?)現実を歌っているんですよね。


最近のスペインの厳しい状況も隠れているような、と思うのは深読みしすぎかしら。
やっぱりこんな感じで明るくパッパラパーと生きなくちゃね。


もしかして、私もMaricarmen?


La Pegatina



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2012年5月7日月曜日

5月はEUROVISION

5月と言えばEUROVISION(ユーロビジョン)。
昨年はうっかり見逃してしまったので、今年は早めにチェックしました。今年のファイナルは5月26日にアゼルバイジャンの首都バクーで開催されます。
アゼルバイジャン?こんな国があったん?とか、投票では仲の悪そうな隣国に意外と友好的であったりと、歌を聞く以外に興味深いことがいっぱいなのが、楽しみにしている所以です。

いつも期待を裏切らないのが、バルカン半島の演歌。
バルカン諸国のエキゾチックで、しみじみと味わいのある歌。今年はセルビアがそんな感じで文句なしに好きです。



そしてスペインが送りこむのはPastora Soler。
http://youtu.be/fL-s0eRRYTE



4年前のチキチキとは対照的に無難な感じで、まあ普通にいいんじゃないでしょうか。





さらっとのぞいて見た結果、私的には、イタリアのエイミー・ワインハウス!ではなくて、
Nina Zilliに一票!!冷えたマルティーニを飲みながら、ブン ブン ブン。。



ルーマニアは、スペイン人受けしそうなエロいお姉ちゃんが何故かスペイン語で歌っています。
http://www.youtube.com/watch?v=l3ukcxou2xI

なんだかなあ..ルーマニア不法移民の取り締まりを強めたスペインに媚びてませんか。
歌もai se eu te pegoの二番煎じの受け狙いだし。って私、意地悪おばさんみたい。
でもスペインの夏の夜にこういうの、きっと流行るのよ。そしてこんなこと言ってる私も踊るはめになるのだなあ、きっと。
Ai Ai~。
ふうん、悪くないかも。
Everyday everybody~~何だか好きになってきたみたい。


昨日のフランスとギリシャの総選挙で、緊縮路線拒否の結果が出て、欧州財政危機への懸念が再燃しました。痛みの伴わない変革なんてあり得ないと思うんですけど。ギリシャにいたっては、ユーロ圏からの離脱の可能性が75%に!通貨をドラクマに戻すことになったら、それはもうドラマです。(洒落のつもり)
ユーロの行く末、益々危ういです。
タイムリー狙いのモンテネグロはCan BonomoのEURO NEURO。
英語とモンテネグロ語が混じっているようですが、スペイン語と同じラテン語系、何となくわかりそうでinteresante。BURROがお金を食べてるってことですね。



EUROVISION参加の全曲聴きたいお時間のある方はこちらへ。
http://www.rtve.es/television/eurovision/canciones/


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2012年5月4日金曜日

メトロでよく聞くあの歌

バルセロナのメトロの中で、ずっと気になっていた歌があります。


昔流行っていたからなのか、それともメトロの中で何度も聞いて馴染んでしまったからなのか、
知らず知らずに口ずさむことがあります。

歌の上手な南米インディオ系のストリート・ミュージシャンが大抵歌うこの歌、León Giecoが歌ったアルゼンチンの反戦歌「Solo le pido a Dios」だということを、ごく最近知りました。



このビデオではアルゼンチンの軍事独裁政権下で、民衆の自由や人権を主張し続けたMercedes Sosaが歌っています。

私がご機嫌の時に口ずさむ歌がMercedes Sosaの Gracias a la vida (人生よありがとう)。
彼女の歌声、素晴らしいです。




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