2015年10月8日木曜日

マンレッサのスピリチュアル・スポットで、高山右近に出会う

特に見どころがあるわけでもなく、モンセラットに行く時に素通りする町、マンレッサ。
そのマンレッサが、最近活気づいているそうです。



随分先の話だなあと思うけれど、2,022年は、Los Jesuitas(イエズス会)の創立者、聖Ignacio de Loyola(イグナシオ・デ・ロヨラ)のマンレッサの在居から500年目にあたるため、色々準備を始めているそうです。

そういうことなら、行ってみましょう。
モンセラットの帰り道、聖イグナシオが「Ejercicios espirituales」を修筆したといわれる洞窟に立ち寄ってみました。

Cova de Sant Ignaci



 洞窟はキンキラな小聖堂になっており、一瞬クラっとなったけど、気を取り直して大理石のレリーフに目を移してみます。

あ、真ん中に日本人がいます。「貴方はだあれ?」と尋ねれば、「われは高山右近なり。」という天の声がしました。
高山右近は、徳川家康によるキリシタン国外追放令により、母国を追われても信仰を捨てなかったキリシタン大名。今年バチカンから「福者」の認定を受けるとか。



確かに、この洞窟はパワー・スポットというよりも、スピリチュアル・スポットという気がします。 





大変興味深かったのが、若き日の聖イグナシオは当時のスペインの古い教義にあきたらず、新しい教えを求めてパリにいわゆる留学をしたということ。
そして、日本にキリスト教を伝えたわれらがフランシスコ・ザビエルと交友があり、連絡を取り合っていたということ。
その説明を聞いて、私には縁もゆかりもない二人の聖者が、今の若者と同じく新しいものを求めていたのだなと、急に親近感を覚えました。
聖人のイメージとは違う、進歩的で飛んでる若者たちだったのかもしれません。

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