2016年9月12日月曜日

真面目なラテン人のカタルーニャの日。

今日はカタルーニャの日。
独立を望む望まないにかかわらず、市民は町に繰り出します。

地下鉄駅Arc de Triomfの改札を出ると、早速 Independista(独立賛成者)のお出迎えと思ったら何ということはない、違法で町中の路上で物を売るTop Mantaのアフリカのお兄さんたちが独立旗を売るためにIndependistaに化けておりました。抜け目ないですね。
あまりにも公然で、それはないでしょ、と思うのですが。

毎度登場する、スペイン継承戦争時代の市民に扮そうした大人や子供たち。



知らず知らずに口ずさむくらい、
一日前から何度も聴いたカタルーニャの州歌「Els Segadors」は
収穫する人の意味です。
字余り(字足らず?)気味でちょっと歌いにくいけど。

Bon cop de falç! 鎌を振れ!
Bon cop de falç!  

意気揚々というよりも重くて暗くて、
カタルーニャ人の底力を感じさせる歌です。
司馬遼太郎が「菜の花の沖」で、昔から日本の労働の歌には自分の身を嘆き
悲しむような歌が多いようなことが書かれていたことを思い出します。
悲しみで終わるのではなく、逆に働く意欲がわいてくる
日本人の感性の不思議さを綴ってられましたが、
まさに、カタルーニャの州歌がその類だと思うのです。
もしかして、日本人とカタルーニャ人の感受性の接点だったりして。
そう言えば、パウ・カサルスの「鳥の歌」も悲しいです。


すぐには親しくはならなくて最初はガードを張るけれど、心を開くと親しみやすいカタルーニャ人。
私がこの地に居着いてしまったのは、そんな真面目なラテン人たちとの生活が心地よいからなのだろうなあ。


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