2017年8月27日日曜日

2017年8月 バルセロナにて

日本に行ったきり、なかなか帰ってこない長男のところに、この夏急遽、次男が転がりこむことになりました。
この夏はとーさんと二人きり。ピレネーの山歩きとはならず、貸し部屋開始に向けて掃除とIKEA家具の組み立てに明け暮れる8月となりました。
仕事もなかなか終わりに出来ず、8月の終わりにやっと一息ついたところです。

そんな8月、一番辛かったこと。私の気力を根こそぎ奪ってしまったバルセロナのテロ。

月に2回は外国人ツーリストに混じって散歩を楽しむランブラス通り。いつも笑顔に満ちたランブラス。色々な言語が飛び交うコスモポリタンなランブラス。
犠牲者の無念を思うと胸がしめつけられ、残された家族の心中を思うと涙が止まらない。そんな日が続きました。
数日後、テロリスト達が8歳の頃から移民順応の生活指導をしていた教師が、彼らを回想する記事を読んだとき、やっと止まっていた涙がまた溢れ出てしまいました。
息子たちと同じ年齢の青年たち。ごく普通の良い子だったあの子たちに、一体何が起こったのか?テロリストは許されるべきではないけれど、テロリストを生み出す世界の背景を思うと、私の心は暗雲の中にどっぷり浸かったままです。

反イスラムフォビア(反イスラム恐怖症)をバルセロナ市民が叫ぶ。
3歳の息子を亡くしたお父さんハビエルが、ムスリムのイマン(導師)代理のドリス・サリーを抱きしめる。まるで亡くなったわが子を抱きしめるように、ドリスの頭を優しくなでながら。

カタルーニャ、バルセロナの強さは半端じゃない。
憎しみは憎しみしか生まないことを知っている。

8月26日、50万人が参加した「No tinc Por. 私は恐れない」のデモ行進が終わって人々がまばらになった夜、事件後初めてランブラス通りを歩きました。
またまた涙が溢れてしまったけれど、もう泣くのはやめにしよう。

Whatsapで送られてきたビデオです。

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