2008年10月26日日曜日

こんなところで「出征日の丸」に出会う



20年来の友人、アメリカ人の画家サンドラから「是非見てほしいものがある。」と連絡がありました。


彼女のお父さんが、終戦時日本に駐軍していた時、小さなお店の壁に飾ってあったこの「出征日の丸」が気に入り、お店の主人に売ってほしいと頼んだところ断られたのですが、そこに息子らしき人が現れ、激怒する主人を説得してくれて、ついにこの日の丸を手に入れたそうです。

今年亡くなったサンドラのお父さんは、日本に対して大変な思い入れがあり、この旗も宝物として大事に保管されていたようですが、これをサンドラの息子が引き継ぎ、今バルセロナの彼女の家の玄関で威風堂々と日の目をみています。

日本では、日の丸や君が代強制に対して賛否二分されていますね。「思想・良心の自由」の侵害という理由で反対されているようですが、こうして海外に住んでいると、日の丸を見た時に溢れる懐かしい思い、嬉しい気持ちは、そういう次元を超えています。
縁あってスペインで暮らしていても、私はあくまでも日本人。ひとつの家族の歴史に関わる日の丸を見て胸が熱くなりました。