スペインの私立医療保険に加入されている方で意外とご存知ないのが、海外救急の使い方です。
日本に帰国された時、子供さんの発熱、水疱瘡は珍しいことではありません。
スーツケースが重くてぎっくり腰になってしまうこともありますね。
肺炎で入院ということも起こり得ます。
救急の場合は、私立の医療保険でカバーされるのです。(薬代は除く)
日本帰国時に限らず、ヨーロッパ等スペイン外を旅行されている時も同様です。
ただし保険契約により、1回の旅行が60日以内であることとか、90日以内であることとかが条件になっていますので、確認してみてください。
1.まずは落ち着いて病院に行きます。
ヨーロッパ等で、救急病院がわからない時は、保険カードにあるサービス電話番号を回しましょう。最寄の救急病院を指定してくれます。
2.診断書をもらいます。英語やスペイン語で出してもらえればベストですが、日本語でも大丈夫。
「急性下痢」のように「急性」という文言が入るほうがいいでしょう。
3.医療費を自費で払って、領収書をもらいます。
4.スペインに帰ってきたら、診断書と領収書を持って、出来るだけ早く保険会社の窓口に行きましょう。
診断書と領収書はコピーを取っておいて、コピーの空きスペースに、自分で簡単なスペイン語訳を書き込んでおきます。
ただし高額になる場合は、正式なスペイン語訳が必要になることもありますが、保険会社によっては翻訳料もカバーされることがあります。
5.1週間~2週間後に、保険会社から医療費が指定銀行に振り込まれます。
保険商品によって、1年の海外緊急限度額が決まっ ています。
(例)
DKV INTEGRAL 12.000ユーロ
Sanitas Multi 10.000
AXA Optima 6.010
CUADRO MEDICO(提携病院のガイドブック)の受診のみ可能なタイプの契約では、海外での歯科治療はカバーされませんが、REEMBOLSOタイプの契約は、救急の場合の歯科治療がカバーされます。
詳しくは、次回のブログで説明することにします。