2011年1月29日土曜日

労働法改正でスペインの年金はどうなるの


写真提供:フリー素材屋Hoshino

定年退職したら、日本の温泉や神社仏閣をゆっくり巡るのが夢です。


今週、中央政府と労働組合の間で争点となっていた年金に関する懸案がついに合意に達し、わたしの夢はどんどん遠のいていきます





やはり定年退職開始年齢は67歳になって、ゴールが2年遠ざかりました。フー。
明日から定年退職は67歳から!とはならず、2013年から毎年1,5ケ月ずつ引き上げていくそうです。ということは現在53歳の私が定年退職となるのは67歳ではないとしても、66歳と6ケ月を迎える日。フー...まだまだ先は長い...あ、私ってまだ若いんだ。

65歳で定年退職できる条件は、38,5年間社会保険料の支払いをした場合。

受給金額は、現行では定年直前15年間に支払った社会保険料を基礎に算出されていますが、この計算期間が25年に引き上げられました。
これは当然かな、と思います。これから先、日本のように一生涯で支払った保険料を基礎に算出ということになるかもしれないですね。
ただし15年しか社会保険料を支払っていない場合、残りの10年間は納入ゼロになるわけですから、受給額はグッと減ることになります。

100%(満額)受給するためには、37年間社会保険料の支払いをしなければなりません。
これもなかなか厳しいですね。
例えば25年間年保険料を支払っても、37年には12年足りませんから、不足1年につき2%(現行) ×12年分=24%がカットされるのですから、かなり目減りしますね。

ここでいう100%(満額)というのは、あくまでも年金受給時直前の25年間に支払った保険料を基礎に算出される受給額の100%ということですから、同じく37年保険料を払って100%受給となっても、保険料を多く支払った人と少ししか払わなかった人とでは、満額の受給額は異なります。

早期定年退職は62歳からになります。
今までは失業中であることが条件でしたが、今後は失業していなくても自由意志で早期定年退職ができます。
自由意志で..なんて聞こえはいいですが、67歳の定年退職年齢から受給を前倒しにする場合、前倒し1年につき8%(現行)カットですから、62歳で早期定年退職をすれば、40%カットです。これでは年金開始の前倒しは出来ないわ。

今回の改正は、このままでは破綻必至の年金制度の建て直し、つまるところ支給する年金を減らすのが目的ですから、一人当たりの年金受給額は減ることになります。

(定年退職直前25年の保険料支払い額を基礎に算出された年金額)から支払い37年に足らない年数分の割合でカットされ、さらに早期退職すればその年数分の割合でカットされ、いただけるのは...ん?たったこれだけ?ということなんでしょうね。
限りなく、最低年金額に近づきそうです。

それでもなければ困ります。コツコツ社会保険を払いつつ、自助努力も必要だなあと、つくづく思います。




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