2012年4月24日火曜日

その名にちなんで(EL BUEN NOMBRE)

お買い物はスーパーブランドの商品を、シャワータイムも短めに、世知辛いスペインに住んでいますので、我慢我慢の節約オンパレードです。外食も減ったし、映画にもしばらく行っていません。

大きな声では言えませんが(もう言えます)、スペインは無料ダウンロード天国でしたから、
ホームビデオと称して溜め込んだ映画をソファで楽しむことが出来たのに、これも有料となりました。

それでも負けてはおりません。
図書館でDVDを借りるという手がありました。数だけは結構あるのですよ。パッとしない映画の中で、「Departures おくりびと」や黒澤明の邦画が光を放っていたりします。

先日、どこかで見覚えのあるタイトル「EL BUEN NOMBRE(邦題その名にちなんで)」のDVDを見つけました。
インドものらしい。ボリウッドかなあ。まあたまには、そういうのもいいであろう。

ところがこの映画、久々に私のハートを揺り動かしてくれました。




2006年のアメリカ/インド映画です。
相手のことをほとんど知らぬまま、アメリカでエンジニアとして働くアショカと結婚をして渡米するアシマ。
インドとは文化も気候も異なるニューヨークでの生活は、夢に描いたような素敵な生活でもなく、子供が生まれ、歳を重ねていく過程で起こる様々な出来事が淡々と描かれています。
名前に託した父の思い、子の自立に戸惑う母の愛、二つの文化に翻弄される息子。
この息子もやがて結婚をし、初めて父の思いを理解することができるのです。


異国で子を持つ母として、アシマの人生が私の人生にオーバーラップします。
(アシマみたいにキレイだったら、もっとうれしいんだけれど。)
クスっと笑えるユーモアもあり、心にしみて涙がポロポロのシーンもあり、私も異国の地で、家族を守りながら強く生きようって、そんな勇気を与えてくれる映画でした。
私の人生これで良かったんだろうか、と思った時におすすめです。
軽い気持ちで見ていたとーさんも、目頭を押さえてるのを見ちゃいました。
インドの慣習も興味深いです。

原作の作者は、ベンガル系イギリス人作家ジュンパ・ラヒリ。ずいぶん前に友人から薦められて彼女の作品「停電の夜に」を読んだことがあり、その時に「EL BUEN NOMBRE」を探していて見つからなかったことを思い出しました。


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2012年4月22日日曜日

Mi barrio サン・アンドレウ地区

バルセロナのSant Andreu(サン・アンドレウ)地区に住んで13年になります。
バルセロナの端っこにある、PIJOもPIJAもいない、庶民的で愛着たっぷりのMi barrio!です。

サン・ジョルディ準備完了の花屋さん


日曜日に散歩をすれば、善良な市民が
そぞろ散歩しているのに出会います。

治安の良さはバルセロナの中でもピカイチじゃないかしら。



立派な図書館 CAN FABRE





日曜日の朝は静かです
村だった頃の名残が残る町並み




武道道場だってあります。うちの父さん、ブログに初登場です。
市場の広場

サンアンドレウのサッカー場

そして、昨年ついに出来た地下鉄(L9、L10)駅、 Onze de Setembre
12年待ち続けたのですよ、この駅が出来るのを。気が長~くなるはずよね。


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2012年4月21日土曜日

社会保険医療費の行方

社会保険の医療費削減法案が閣議決定しました。
診察代無料は据え置きですが、薬代の自己負担割合が高くなります。
社会保険の病院で出してもらった処方箋持参で薬を買う場合の自己負担割合は次の通りです。
・失業保険を受給していない失業者は自己負担なし
・失業保険を受給している失業者は50%
・年金受給者は10%。ただし確定申告額が18.000ユーロ以下であれば、月額8ユーロ限度。18.000ユーロ以上であれば、月額18ユーロ限度。
・確定申告額が18.000ユーロ以下、または大家族は40%
・確定申告額が18.000ユーロ以上は50%
・確定申告額が100.000ユーロ以上は60%  

このため、各人の確定申告状況などのデータ入りのマイクロチップのついた社会保険カードを新たに発行するそうで、処方箋と一緒に薬局に出して薬を購入することになります。
ということは、新しい社会保険カードが発行されてからですから、今すぐ実施ではないようですね。

そして外国人への医療サービスにはかなり厳しい見直しが入ります。
スペイン国外のヨーロッパ人が、アンダルシアにアパートを借りて観光を兼ねて手術を受けに来るのは周知の事実です。手術代はスペインが負担、しかも年配者は手術待ちも優先されるのですから。よくまあこんな大判振る舞いをしているなあと思っていたら、社会保険制度崩壊の危機ですものね。当たり前です。素人の私だって予想できたんですから。

そしてスペイン在住日本人に大いに関わってくる変更事項です。
外国人法も改正され、外国人がスペインで社会保険の医療サービスを受けるには、税金を支払うことが条件になる、とありますので、居住登録さえすればカードが出るという可能性はなくなりました。
また、新しくなる社会保険カードには、各個人の納税ステータスが登録されるわけですから、被扶養家族ではなくて納税履歴のない人は社会保険カードをもらえない=医療サービスを無料で受けられなくなるはずです。


ジェネリック医薬品を処方する、一箱の薬量を減らす等なども盛り込み、総額70億ユーロが削減されるそうですが、何で今頃...もっと早くにやってればね...

今後具体的にどういう方策が取られるのか、要チェックです。


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2012年4月14日土曜日

土曜の午後のひまつぶし

 地震、洪水、火山の爆発、ユーロ危機、アラブ民主家の混迷、北朝鮮の核...マヤ暦の2012年人類滅亡説もなまじ外れてはいないかも、と思う事柄が次々と起こっています。

土曜の午後、Vanguardiaで紹介されてたTipp-Exのビデオで遊んじゃいました。

クマちゃんのお誕生日パーティーに接近する大隕石。この日が地球最後の日となるか、それはあなた次第です。
パーティーを終わらせないように「Don't end the party」
Tipp-Exで消された2012年に、あなたの好きな年をインプットして、楽しい誕生日パーティーにしてください。

「0年」は予想通りの展開。
紀元前は、-(マイナス)をつけて。

「2000年」は入れたら駄目よ。
アカンって言ってるでしょ。駄目だってば。ジョークだけどジョークじゃない。まじ困るわよ。
入れたら駄目えええ!!!
2000年に起こった問題は何でしたっけ。
こう言われれば言われるほど入れたくなるあまのじゃくの貴方、開けてる他のウィンドウは閉じて、ドキュメントは保存して、このページだけが開いてる状態で入れるならどうぞ、勝手にしてください。


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2012年4月10日火曜日

BBクリーム情報その2

「ミネー、Ven!」と父さんが呼びます。何事かと思えばテレビに流れるCMを指差して、「これってキミがブログで紹介した化粧品と同じゃない?」と。
そうそう、よく覚えてたわね。BBクリームの記事は好評だったのです。
それに、とっても重宝してます。

GarnierのBBクリームの追従でしょうか。セマナサンタの間に、ロレアルとババリアのBBクリームのCMを立て続けに見ました。
節約モードのスペインで、クリームを3本買うところを1本で済むのが、上手く時流に乗ったのかもしれません。


Nude Magique, la BB Cream de L'Oréal



BABARIAのBBクリームに続いて流れたCMが、2時間でしわが伸びる(!?)BABARIAの
毒蛇クリーム。
カタツムリか毒蛇か...迷うわね。
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2012年4月9日月曜日

こんなところにドルメン

恒例のフランスピレネーの山篭りも今年は実現ならず、物足りないセマナサンタです。
冷たく澄み切った山の空気、高山のつつじの色、最後の吹雪、どれも私には大切なエネルギー源だから。

やっぱり山を歩かねば!!

山と言うには程遠いですが、El Parque del Montnegre i el Corredorを歩いてみました。


こんもりと可愛い地中海の松も捨てたもんじゃないと思っていたら、桃の花を見つけて、ちょっと得した気分。
スペインにいてたって、梅、桃、桜の花に出会うことがあるんです。




そしてこんなところで、フランスではよく見かけたドルメンを見つけちゃいました。

4.000年前のドルメンですって。
ほんとかなー。

  

お墓の木のイメージがあった、サイプレスの木。
アロマセラピーで、その効用の多さを知ってからは、大好きな木のひとつになりました。


今にも降りだしそうな雲の下、のんびり散歩もいいものです。


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2012年4月2日月曜日

ゴシック地区を歩くなら


今年で早22回目のバルセロナの春を迎えましたが、何度歩いても飽きないゴシック地区。

英文のレストランのチラシをもらったりして、ちょっとした外国人観光客の気分を味わいます。




日曜日の朝、初夏を思わせる陽気に誘われて、ゴシック地区の小さな通りをあてもなく歩いていましたら、こんなものみつけました。
                                                  La Casa dels Entremesos


 カタルーニャのお祭りには欠かせない、GIGANTES(ヒガンテス)の展示スペースです。


これだけ並ぶと壮観です。
こちらはコミカルなCABEZUDOS



ちょっと気の抜けたオナラのような出だしですが、とってもカタランで好きだわ、こういうの。



気難しそうな、何故かLEGIA〔漂白剤)を持つおじさんと、迫力の肝っ玉奥様でしょうか。

場所は、サンタカテリーナ市場のすぐ近く。
マグロを買ったついでに...ではなく、買う前にどうぞ。

私が迷わず入っているということは、入場料は無料でございます。

La Casa dels Entremesos

住所:Pl.Beates, 2
営業時間:火~土 10時から13時、16時から19時
日   11時から14時

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