世界規模で異常に暑い今年の夏。
バルセロナも、6、7月は猛暑に見舞われ、かなり体力を消耗した感があります。
栄養をつけようと、八百屋さんでせっせと買い物をしていると、Higo chumbo(うちわサボテンの実)を見つけました。しかもかなり熟れ熟れの美味しそうな色をしています。
数年前、イタリアのサルデーニャ島で、真っ赤なのを食べはぐれてから、一度は食べたいと思っていたイゴ・チュンボ。
語感からも、何だか元気が出そうな、そんな気がして、八百屋の南米人のお兄ちゃんに聞いてみました。「これ、美味しいの?」
「美味しいよ!」と二つ返事で帰ってくるかと思いきや、肩をすくめて、「子供のころから好きだったから、売ってるんだよ。」と、素気ない返事。
それでも買う気満々の私は、食べ方などを聞いてみる。
「両方のヘタを切り落として、縦に割って開いて食べるんだよ。」
「簡単ね。オッケー!」ということで、買ってまいりました。
念願のイゴ・チュンボ。念には念を入れて完熟するまで待つこと2日。
熟したかなー?と、指で押して弾力を確かめてみたら、いい感じです。
こっちのはどうかなー?と比べてみたりする。
ん!? 痛いです。なんかチクチクします。右指も左指も。
棘なんて見えないのに、よーく見ると、2ミリほどの透明の棘がいっぱい指に刺さってます。
棘抜きで格闘すること1時間余り。
八百屋のお兄ちゃん、一言教えてほしかったです。後で知ったのですが、果実の黒い点々部に、細い棘が密集しているそうです。肉眼では見えません。
お兄ちゃんに教えられたとおりに開いてみると、苦戦した甲斐もあり、なかなか美味しそう顔をしています。
お味は?
美味しくない!
ネットには、控えめな甘さとかあるけれど、全然美味しくない。
「ミキサーでスムーシーに。」とあるので、気をとりなおして、バナナ、豆乳、ヨーグルト、かぼちゃの種なんかと一緒にスムーシーに入れてみた。
結果は?
アカン!
かぼちゃの種はほどよく粉砕されているけれど、チュンボの種は固くてゴロゴロしたまま。
ということで、私のイゴ・チュンボ初体験、まずは失敗。
マンゴーやパパイアの親戚みたいに思っていた私がいけないのでしょうね。
多分、二度と買うことのないであろう、イゴ・チュンボ。
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