「La Passiò d'Olesaに招待するよ。」と、義弟のホセから電話が入りました。
何ですか、それ?オレサ村の情熱?
実は、セマナサンタシーズンに上演される「キリスト受難の劇」なのだそうです。
パッションという言葉は、「情熱」と「受難」という、相反する意味を持っているのですね。
クリスマス聖劇ファンの私ならきっと好きだろうということで、ご招待にあずかりました。
モンセラットの麓にある小さな村OlesaのPassiòはとても有名だと言われてもピンときませんが、とにかく観てみましょう。
想像していた以上に、非常に完成度の高い作品です。しかも3時間の大作。
そりゃあそうです、1538年から上演されているのですから。
ビデオではうまく伝わりませんが、 舞台装置はかなり大掛かりで素晴らしい。
シーン毎の芸術性もレベルが高く、シーンを見ているだけでも飽きません。
ステージの上方には、英語とスペイン語の字幕がデジタル表示されますので、視力1,5にして行けば(1,2では見えません)、カタルーニャ語がわからなくても大丈夫。
そして驚くべきことに、出演者は基本的に村の住人、素人なんです!
出演者の一人のホセの友人は普段はワインのセールスマンですが、子役の時から出演しているということで年季が入ってます。上手なはずですよね。
それにしても、こんなのありかしら。下手なプロよりよっぽど上手。
マリアがイエスの死を悲しむシーンなんて、ホロっと泣かされちゃいましたもの。
写真、ビデオの撮影は禁止なので、既成のビデオをお借りしました。
役者さんたちが素人だって、信じられます?
スペイン人って、顔は濃いし、アクションも声も大きいし、何でもオーバーだし、そう考えてみると、普段から皆役者という気がしないでもないけれど。
キリストのエルサレム入場のシーン。
1996年4月14日の上演で、出演者729名という世界記録を作ったそうです。
キリストが磔になるシーンも、磔から降ろされるシーンも超リアルです。
おおお、凄い!半端じゃない、キリストの昇天シーン。ブラボー!
ヨーロッパの劇場の中で一番広い、幅30mの舞台いっぱいを使っての迫真のラストシーンです。
ちなみに2017年は、3月8日から5月1日の土、日に上演されています。
キリスト復活のストーリーを少しおさらいして、来年も行ってみようかな。
公式サイトは →
La Passiò d'Olesa