2018年4月5日木曜日

仏プロバンスの香水の都、Grasse グラース


せっかくのプロバンスなのに、アロマ教室で卒業試験としてまとめたレポートがラベンダーだったのに、私の好きな色はラベンダー色なのに、そしてラベンダー畑地帯のど真ん中にいるというのに、ラベンダーの花がない。
深く深呼吸しても、ラベンダーの香りはこれっぽっちも鼻孔をかすめない。
グレーのお鉢をひっくり返したようなラベンダーの株の畑が延々と続きます。
ラベンダーのわびさびの世界とでも申しましょうか。
花の季節が陽ならば、今はまさに陰の季節なんでしょう。


やっぱりアロマの世界に浸りたくなって、よしそれならばと、香水の都Grasseまで足を延ばすことになりました。
やって来ました、香水博物館。

想像通りの香水博物館。

 色々な香りを試せるのだけれど、
コカの香りがこんなに清々しいとは驚きです。 

香水の街だから、
さぞかし品格のある魅力的な街だろうと期待したけれど、
何と言うことはない普通の街でした。
 上から見ても、普通の街。

せっかくなので、Fragonard社の2018年の香り VERVINEのエコノミーなトワレを購入。
若い頃は、今思えば恥ずかしいくらい似合っていなかったであろう、高いGuelrainのパルファムを使っていたことを思い出しました。

ところでこのグラースは、私の好きなフランスの小説、Patrick Süskindの「El perfume(スペイン語で)」の舞台のひとつとなった町です。
日本語では「香水ーある人殺しの物語」です。

映画にもなりました。映画が原作の小説を超えるのは難しいけれど、映画もなかなかの出来栄えです。 あらすじは → こちら 



バルセロナの家に帰って来ると、
ベランダの満開のフレンチ・ラベンダーが、
「お帰りー。どこに行ってったん?」


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