そんな息子たちにふりまわされてこの10年、随分心配したけれど、満を期して自分達の道を歩き出しました。何とかなるものです。早い子、遅い子、人それぞれ。
ほんとに長かったね、ちょっとしたお祝いしようか、とーさん。ということで、この夏はレンタカーで夫婦二人だけでのシチリア一周の旅となりました。
10年前、息子たちと楽しい旅行をしたのがお隣のサルデーニャ島。その前に毎日海三昧をしたコルシカ島。
お気に入りの地中海の島の続きでシチリアとなったわけですが、前の2島とはちょっと様子が違います。
どのサイトを見ても素敵な島なはずなのに、かなり期待を裏切ってくれたシチリア。
旅程は飛行機でパレルモまで。レンタカーでシチリア10日間の旅。
主なルートは、パレルモ → トラパーニ → アグリジェント → ラグサ → シラクサ → カタニア→ タオルミーナ→ パレルモ。
食べ物は何を食べても美味しくて、野菜は一目でエコロジー野菜とわかるほど自然で新鮮。ホテルの朝食から、市場、レストランまで、食に関しては大満足の旅でした。
ギリシャ、ローマ時代の遺跡、エトナ火山もあり、昔からヨーロッパとアラブの文化が行き交った魅力いっぱいの島である…はず。
なのに、残念なシチリアの問題はこの3つ。
1.汚い
ひとえにこれです。特に、パレルモからトラパーニ、ラグサまでの幹線道路。途切れることなく続く道路の路肩のゴミ。プラスチック、缶、ごみの入ったビニール袋が延々と続く中を走るゲンナリ感と言ったら…
港町の裏通りにつきもののゴミと臭いは仕方ないけれど、街中がほぼ汚い。
イタリアのゴミ問題は深刻と聞いていたけれど、観光が主要産業の一つである島でこれはあり得ない。
同時期、仕事でナポリに行った次男によると、ナポリもやっぱりゴミだらけらしいから、イタリアの問題なのでしょう。ミラノあたりは違うのかな。
2.普通の海はどこ?
紺碧の澄んだ海を見かけたら、車を停めて海のはしごねと、毎日リュックに水着を入れていたのにほぼ使わずじまい。
有名どころのビーチでは、有料パーキングで車を停めて(これは許す)、規則的に何列にも並べて固定されているビーチパラソル+チェアにお金を払って、波打ち際も見えないチェアに座る。こういうスタイル嫌いな私は、迷わずパス。
で、ローカルなビーチを探すのだけれど、海岸線を走っても車からビーチが見えないという不思議。
きれい(であろう)なビーチには小さなホテルが横並びになっていて、プライベートビーチ多し。
ひどいところでは、ビーチに塀が立っている。意地でも見せないのね。
パブリックビーチは、探せど探せど見つからない。
やっと見つけた小さなパブリックビーチでひと泳ぎ。さあ帰りましょうと思った時にふと目に入った看板には、遊泳禁止×××となっていました×××
わがカタルーニャのコスタブラバやコスタドラダの何と美しくて太っ腹なこと。
バルセロナ市内のバルセロネータさえ懐かしい。自然は皆のものでしょう?
最終日に出会ったスペイン人ファミリーも全く同意見。
3.なんでもあり
ローマではローマっ子のように運転すると自負するとーさんが、シチリアでは結構真剣な面持ちで運転していました。
時速制限、追い越し禁止なんて関係なし。赤信号で止まったら、クラクションを鳴らされて2、3台の車に追い越される。トラックは追い越し車線をビュンビュン走り、横断歩道の塗料は剥がれ、横断歩道以外で突如横断する人たち。あおり運転、ノーヘルメットで3人乗りのバイク、そんな中を、荷台に立ち乗りした子供たちの自転車がぬうように走る。
きっちり運転規則を守って疎んじられているのは、どう見ても外国人。
旅行中、遭遇した交通事故は一件だけなので、よくこれでと逆に関心してしまいます。
でも葬儀屋さんの数は異常に多かったなあ。
と辛口な前置きから始まったシチリア旅行。
それでも素敵なこと、たくさんありました。だってバケーションですもの!
少しずつ書いてみます。
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