2019年9月12日木曜日

カオスの島シチリアの旅 残念な3つの問題

勉強しろとうるさく言わなくても、親が普通に真面目に生きていればついてくるだろうと思っていたら、あっさり勉強するのをやめてしまった息子たち。
そんな息子たちにふりまわされてこの10年、随分心配したけれど、満を期して自分達の道を歩き出しました。何とかなるものです。早い子、遅い子、人それぞれ。
ほんとに長かったね、ちょっとしたお祝いしようか、とーさん。ということで、この夏はレンタカーで夫婦二人だけでのシチリア一周の旅となりました。


10年前、息子たちと楽しい旅行をしたのがお隣のサルデーニャ島。その前に毎日海三昧をしたコルシカ島。
お気に入りの地中海の島の続きでシチリアとなったわけですが、前の2島とはちょっと様子が違います。
どのサイトを見ても素敵な島なはずなのに、かなり期待を裏切ってくれたシチリア。

旅程は飛行機でパレルモまで。レンタカーでシチリア10日間の旅。
主なルートは、パレルモ → トラパーニ → アグリジェント → ラグサ → シラクサ → カタニア→ タオルミーナ→  パレルモ。



食べ物は何を食べても美味しくて、野菜は一目でエコロジー野菜とわかるほど自然で新鮮。ホテルの朝食から、市場、レストランまで、食に関しては大満足の旅でした。
ギリシャ、ローマ時代の遺跡、エトナ火山もあり、昔からヨーロッパとアラブの文化が行き交った魅力いっぱいの島である…はず。
なのに、残念なシチリアの問題はこの3つ。

1.汚い
ひとえにこれです。特に、パレルモからトラパーニ、ラグサまでの幹線道路。途切れることなく続く道路の路肩のゴミ。プラスチック、缶、ごみの入ったビニール袋が延々と続く中を走るゲンナリ感と言ったら…
港町の裏通りにつきもののゴミと臭いは仕方ないけれど、街中がほぼ汚い。
イタリアのゴミ問題は深刻と聞いていたけれど、観光が主要産業の一つである島でこれはあり得ない。
同時期、仕事でナポリに行った次男によると、ナポリもやっぱりゴミだらけらしいから、イタリアの問題なのでしょう。ミラノあたりは違うのかな。

2.普通の海はどこ?
紺碧の澄んだ海を見かけたら、車を停めて海のはしごねと、毎日リュックに水着を入れていたのにほぼ使わずじまい。
有名どころのビーチでは、有料パーキングで車を停めて(これは許す)、規則的に何列にも並べて固定されているビーチパラソル+チェアにお金を払って、波打ち際も見えないチェアに座る。こういうスタイル嫌いな私は、迷わずパス。
で、ローカルなビーチを探すのだけれど、海岸線を走っても車からビーチが見えないという不思議。
きれい(であろう)なビーチには小さなホテルが横並びになっていて、プライベートビーチ多し。
ひどいところでは、ビーチに塀が立っている。意地でも見せないのね。
パブリックビーチは、探せど探せど見つからない。
やっと見つけた小さなパブリックビーチでひと泳ぎ。さあ帰りましょうと思った時にふと目に入った看板には、遊泳禁止×××となっていました×××
わがカタルーニャのコスタブラバやコスタドラダの何と美しくて太っ腹なこと。
バルセロナ市内のバルセロネータさえ懐かしい。自然は皆のものでしょう?
最終日に出会ったスペイン人ファミリーも全く同意見。

3.なんでもあり
ローマではローマっ子のように運転すると自負するとーさんが、シチリアでは結構真剣な面持ちで運転していました。
時速制限、追い越し禁止なんて関係なし。赤信号で止まったら、クラクションを鳴らされて2、3台の車に追い越される。トラックは追い越し車線をビュンビュン走り、横断歩道の塗料は剥がれ、横断歩道以外で突如横断する人たち。あおり運転、ノーヘルメットで3人乗りのバイク、そんな中を、荷台に立ち乗りした子供たちの自転車がぬうように走る。
きっちり運転規則を守って疎んじられているのは、どう見ても外国人。
旅行中、遭遇した交通事故は一件だけなので、よくこれでと逆に関心してしまいます。
でも葬儀屋さんの数は異常に多かったなあ。

と辛口な前置きから始まったシチリア旅行。
それでも素敵なこと、たくさんありました。だってバケーションですもの!
少しずつ書いてみます。

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