2013年8月28日水曜日

山小屋こぼれ話 硬派なスペイン人

この夏、ピレネーの山小屋縦走をして、色々な発見がありました。


 1.全然期待していなかった夕食が、美味しかったこと。
その中でも絶品だったサラダ。スペインでは考えられない具の多さで、今後はわが家の定番になりそうです...と言いたいところだけど、全部そろえるのは大変そう。
レタス・サニーレタス・マーシュ・人参・トマト・マッシュルーム・レーズン・くるみ・さやいんげん・スモークサーモン・パルメザンチーズの薄切り
これらがバーンと大盛りで出てくるのです。お塩、ワインビネガーとオリーブオイルで味付けして最強のミックスサラダ。
ちなみに、この日の夕食は、パスタ入り鶏肉スープ、ミックスサラダ、牛肉のアーモンドソースの煮込み、ヨーグルト。ワインを少々。

山に来るスペイン人は硬派です。
7時の夕食にお腹をすかせて食堂に集まる体育系スペイン人たち。「食うぞ!」の空気が漂います。
誰が指図するわけでもなく、知らない者同士が黙々とテーブルセッティング。若い男の子たちが率先してスープを注いでくれます。こんな光景スペインで見たことないぞ。
なので、「ちょっと待ってえ。写真撮るから。」とは言えなくて写真は無しです。

80人部屋



 2.山に来るスペイン人は文句を言わない。
これが何より新鮮でした。ハイシーズンのため80人部屋は満員でサウナのよう。
ところが誰一人「暑い」と言わない。「窓を開けろ」とも言わない。

9時以後は沈黙。ヒソヒソ声さえない静寂の世界。
ほんとにスペインやろか。

5時頃から続々起き始めますが、迷惑にならないよう最小限の物音で素早く準備。
ほんとにスペインやろか。




3.山に来るスペイン人は臭くない??????
1日大汗をしっかりかいた後、うれしいシャワータイムと思いきや、シャワーあり、ただし冷水。
雪解け水でシャワーしたら、私死にます。なのでパス。
さすがのスペイン人たちも、ほとんどパス。
80人部屋、さぞかし臭いだろうと覚悟を決めたけれど、アレッ?臭くない。私もお仲間なので匂わないのかしら。それとも澄み切った山の空気のせい?

80人に小さな洗面所2つでも、朝の混雑はありません。
朝の洗顔は川で、お目目パッチリ。最高の贅沢です。
スペインの日常とはかけ離れた山の生活。
日に日にスペイン人化している私にとって、新鮮な体験でもありました。

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2013年8月26日月曜日

ピレネー山脈の国立公園 Aigüestortes トレッキング

思ったとおり、この夏、山小屋泊にはまりました。

ずっと行きたかった、カタルーニャ州で唯一の国立公園Aigüestortes(アイグエストルタス)の縦走コースCarros de fuegoの北西部を山小屋2泊で歩いてきました。



ルート
1日目:Embalse de Cavallers - Refugio de Ventosa i Clavell
2日目:Refugio de Ventosa i Clavell - Refugio de Restanca
3日目:Refugio de Restanca-Refugio de Ventosa i Clavell - Embalse de Cavallers
http://es.wikiloc.com/wikiloc/view.do?id=3138290

Embalse de Cavallers
 

真ん中に1泊目の山小屋が見えてきました。

まだお月様が残っている7時半から歩き始めます。

山小屋を出る時に出されたピクニック(昼食)
ウッソー、中国製のおせんべいが入ってました。うれしい。
とーさーん!待ってくれー。そんなに速く下りられないよ。
エメラルドグリーンの湖面
まっ青な湖面に山が写る。
滅多に人に出会わない山の中ですれ違った、20代のグループ。大きなリュックにギターまで!楽しそうです。
3日目のルートは13km、登りの累計標高差は845m、下り1.011m。
7kg近いリュックを背負ってのトレッキングは初めてだったので、ちゃんと着けるかな...と
不安だったけど、無事歩ききりました。

神経の細い私に、山小屋で熟睡出来ない課題は残っているけれど、山にはそれに勝る魅力があります。

次はどこを歩こうかな。

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2013年8月18日日曜日

夏だ 祭りだ グラシアだ

8月15日、祭日。
朝一番、とーさんからキッチンの大掃除の指令が出る。何気に今日...
これも休暇中ならではの過ごし方と思うことにしましょう。(かなり無理やり)

綺麗になったキッチンで昼食を済ませ、少し日差しが弱まった3時頃、ビーチ行きに決定。
Canet de MarとSant Pol の中間にあるLa Murtura ~El molíは、バルセロナから車で1時間弱で行ける結構気に入っているビーチです。端っこにヌーディストビーチもあり、お水もきれい。
すぐに深くなるので波打ち際でチャプチャプは出来ないけれど、何よりも静かなビーチです。
この日は大型ワンコが勢ぞろい。スペインのワンコ達、よく躾をされていてお利口さんなのには驚くばかりです。

 

2時間ほど海を楽しんで、バルセロナに帰ります。
家でゆっくり夕食をとった後、グラシアのお祭りにくりだしました。

例年通り、通りの飾りつけを競い合います。
私が一番気に入った農園の飾りつけ。

「危険通り」という通り

ドラゴンと恐竜が競い合います。
一歩間違えると、学園祭の乗りですが、これはこれで味があります。

夜中12時ごろから人がどんどん集まってきます。
 


各広場では、音楽と踊りで盛り上がり。


愛嬌たっぷりラティーナなお姉さんに、美味しいMojitoを作ってもらう。
甘辛酸っぱいMojitoで本日の締めくくり。
 今日は大掃除から始まり、海 、祭り と充実の一日であった!

8月14日に始まった La Festa Gràcia は21日まで続きます。もう一晩行ってみたいな。
今年のプログラムはこちら → http://www.festamajordegracia.cat/agenda
お巡りさんもいっぱいで危険ではないけれど、携行物は最小限でね。

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2013年8月13日火曜日

美味しいの見いつけた!ポルトガルのタルトの店 Nata Lisboa

「暑いし、旅行の予定もないし。。」と汗をかきかき歩いていると、出来立てホヤホヤの美味しそうな小さなお店を見つけました。
その名も「Nata Lisboa」。あっ、もしかしてアレ?

子供たちが小さくて食べてしまいたいくらい可愛かった頃、キャンプ道具を携えて、ポルトガルの縦断旅行をしました。
その時にカスタードクリームがパイ生地に包まれたポルトガルのタルトが美味しくて、何度も食べたことを思い出しました。懐かしー。

早速お店に入ってみると、お店の人はタルトのような笑顔で迎えてくれました。

さくさくパイとカスタードクリームが絶妙なお味です。好みでかけるシナモンをたっぷりふりかけてガブリ。

このタルトのみ!の一本勝負。パセオ・デ・グラシアからすぐ近くだし、今度はティータイムにお茶してみようと思います。 

NATA Lisboa 
BARCELONA - Carrer Mallorca, 277


ポルトガル発のこのお店、日本にはまだ出店されていないようです。
スペインでお先にいただきます!

ちなみに、イビサにもありますよ。マドリーも開店間近なよう。
MADRID - Calle Imperial 18 (Abre brevemente)
IBIZA - Avenida España, 25 B 

同じイベリア半島にありながら、スペインとは全く趣の違うポルトガル。
少し暗めのしっとりした感じが、日本人の心情にしっくりくるような気がしたポルトガル。
あー、もう一度行きたくなった。

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2013年8月11日日曜日

山小屋(Refugio)にはまりそうな予感

山の国、日本にいた頃は、山には見向きもしなかったのに、カタルーニャで山ウーマンになりつつあります。

8月2週目は、Parc natural del Cadí - Moixeróの山小屋を繋ぐルートCacalls de Ventの一部分を
歩いてみました。
Cavalls de Ventのルート
生まれて初めて山小屋(Refugio)なるものに宿泊。
電気も通っていないということなので、もっとオドロオドロした暗いイメージを抱いていたのですが、何のことはない、すっきりと気持ちの良い山小屋でした。



夕食は7時半。
消灯silencioの時間が10時。
スペインで絶対無理でしょ、と思っていたら、9時半頃には皆さんスヤスヤ寝息を立て始めました。
私。。。。。眠れなーい。羊を数え疲れた頃にやっと眠りました。

もちろん雑魚寝です。
翌朝、4時半に下のおっちゃんの携帯目覚ましがなる。
5時には続々起き始めるのがとっても新鮮で、若い頃のスキー宿を思い出し、私も勢いで起きました。

朝の抜けるような空の下、気功でエネルギーを充電して「よっしゃ!」と気合も入ります。










Grèixerから、寄り道をしながら3時間で2つ目の山小屋Sant Jordiに到着。かわゆい。
一番気になっていた雑魚寝もクリアーしたことだし、今後は山小屋制覇をすることにしましょう。
Refugio Sant Jordi
次回登りたい、Pedraforca。
生まれたばかりのモーちゃんにも会いました。お母さんのうれしそうな顔!
山すその村では、こんな可愛い案山子も。
というわけで、この夏のキーワードは「山小屋」。夕食も美味しかったし、かなりはまりそうな予感です。

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